スタジオミックスにおいて一番大事な機材、それはやはりモニタースピーカーだと思います。
どんな高級なアウトボードだろうが最新のプラグインだろうが、全てはモニタースピーカーを通って善し悪しを
判断される訳ですから、極めて重要な部分です。
とは言え、全てのリスナーと同じ環境を再現出来る訳はありませんので、
最後は「このスピーカーでこう聴こえているから大丈夫だろう」という経験予測の範囲を超える事はできませんが。
自身の経験で言うと、モニタースピーカーの周波数特性がフラットかどうかというのは、あまり意味がないような気がします。
ミックス時にあまりにも高域や低域に周波数の枠を広げ過ぎると、リスニング環境に左右されやすい音源になってしまうからです。
それより、ナローレンジでも良いので音の前後感が解りやすいスピーカーの方が、仕事をする上では楽です。
そういう意味では、長年スモールモニターの代名詞的な存在だったYAMAHA NS-10Mは、正にそういうスピーカーではないかな、と思います。